iPhoneの写真を完全に削除する方法

ゴミ箱をタップしても、写真は見えなくなるだけです。「最近削除した項目」に1か月近く残り、ほかのデバイスや古いバックアップ、誰かと共有しているライブラリにもコピーがあるかもしれません。それぞれのコピーを見つけて、完全に消す方法をまとめました。

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要点だけ。写真を削除したら、最近削除した項目を開いてそこからも削除します。そうしないと30日間残ります。iCloud写真がオンなら、これですべてのデバイスから消えます。iCloud写真がオフなら、以前のiCloudバックアップやパソコンのバックアップに残っている可能性があります。また、人に送った写真や共有ライブラリに入れた写真には、それぞれ別のコピーがあります。そもそもライブラリに入れたくない写真は、最初から暗号化された保管庫で撮影しましょう。

iPhoneの「削除」で実際に起きること

写真アプリで写真やビデオを削除すると、Appleはそれを最近削除した項目アルバムに移します。30日間そこに保管され、その後で自動的に削除されます。間違えて消したときにはありがたい仕組みですが、「とにかく消したい」ときには困りものです。

iOS 16以降では、最近削除した項目は初期設定でFace IDやTouch IDによってロックされているので、ちらっと見られただけで開かれることはありません。ただし、パスコードを知っている人なら開けますし、30日が過ぎるか自分で削除するまで、写真はまったくそのままの状態で残っています。

つまり「完全削除」とは、コピーが残りうる場所をひとつずつ確認することです。確認すべき場所は5つあります。

コピーが残りうる場所残る期間消し方
iPhoneの「最近削除した項目」30日間最近削除した項目からもう一度削除する
ほかのAppleデバイスとiCloud.com削除するまで(iCloud写真がオンの場合)1台で削除すればすべてから消える
iCloudバックアップそのバックアップが置き換わるか削除されるまで(iCloud写真がオフの場合)新しいバックアップを作るか、古いものを削除する
iCloud共有写真ライブラリ最近削除した項目に30日間完全に削除できるのは、その写真を追加した本人だけ
人に送った・共有したコピー自分では管理できない相手に頼むか、アプリが対応していれば共有を取り消す

ステップ1:写真を削除し、「最近削除した項目」からも消す

  1. 写真アプリを開いて写真やビデオを選び、ゴミ箱のボタンをタップして確定します。まとめて削除するときは、選択をタップして写真をタップするか指を滑らせて選び、ゴミ箱のボタンをタップします。
  2. 下部のコレクションをタップし、上にスワイプしてユーティリティの下の最近削除した項目をタップします。
  3. アルバムを表示をタップし、Face IDまたはTouch IDでロックを解除します。
  4. 選択をタップして写真を選びます。アルバム内をすべて削除するときは、キャンセルをタップしてから、もう一度選択をタップします。
  5. 詳細ボタン(•••)をタップし、削除またはすべてを削除をタップします。
  6. すべてのデバイスから削除をタップして確定します。

Appleによると、こうして削除した写真は復元できません。それが目的なのですが、あとで必要になるものの唯一のコピーを消していないか、念のため確認してください。

結合した重複写真も忘れずに。写真アプリの重複項目で結合をタップすると、iPhoneは1枚を残し、残りを最近削除した項目に移します。見られたくない写真を結合した場合、余分なコピーが30日間そこに残っています。

ステップ2:iCloud写真がほかのデバイスに与える影響を知る

iCloud写真がオンなら、同じApple Accountでサインインしているすべてのデバイスで、写真ライブラリはひとつです。iPhoneで写真を削除すれば、iPad、Mac、iCloud.comからも消えます。逆も同じで、icloud.com/photosで削除すれば、iCloud写真がオンになっているすべてのデバイスから削除されます。

片付けは楽になりますが、注意点でもあります。プライベートな写真を別の場所に保管したいなら、写真アプリから削除する前に移して、ちゃんと開けるかを確認しましょう。Apple自身も、残しておきたいものは削除前にバックアップするよう勧めています。

iCloud.comにも独自の「最近削除した項目」があり、同じく30日間保管されます。iPhoneと同じように、そこで空にできます。

ステップ3:バックアップを確認する

多くの解説で見落とされているのがここです。写真がiPhoneのバックアップに含まれるかどうかは、ひとつの設定で決まります。

  • iCloud写真がオン:写真とビデオはiCloud写真で同期されるので、日々のiCloudバックアップには含まれません。上の手順で削除すれば十分です。
  • iCloud写真がオフ:Appleによると、ライブラリ内の写真とビデオがiCloudバックアップに含まれる可能性があります。写真を削除する前に作られたバックアップには、新しいバックアップに置き換わるか、そのバックアップを削除するまで、その写真が残っています。

見られたくない写真で、iCloud写真を使っていない場合は、削除後に新しくバックアップを作成し、不要になった古いデバイスのバックアップをiCloudストレージの設定から削除しましょう。なお、デバイスのiCloudバックアップをオフにしても、Appleは既存のバックアップを180日間保管してから削除します。オフにすることと消去することは同じではありません。

パソコンにもバックアップしている場合、古いバックアップも同じ考え方です。作成した時点でiPhoneにあったものがそのまま入っています。

ステップ4:共有ライブラリと共有アルバム

iCloud共有写真ライブラリ(iOS 16.1以降)では、参加者全員が写真の追加・編集・削除をでき、削除した写真はほかの全員からも見えなくなります。ただし、最近削除した項目から30日以内に完全に削除したり復元したりできるのは、その写真を追加した本人だけです。消したい写真をパートナーが追加していた場合は、最後の削除はその人にやってもらう必要があります。

共有アルバムはまた仕組みが違います。アルバムの作成者は中のものを何でも削除できますが、参加者が削除できるのは自分で追加したものだけです。

ステップ5:iPhoneの外に出たコピー

すでに誰かのデバイスにあるコピーには、iPhoneで何をしても届きません。チャットで送った写真、投稿した写真、メールで送った写真は、もう別のファイルです。相手に削除を頼むことはできますし、短時間ならメッセージの送信を取り消せるアプリもありますが、強制はできません。

だからこそ、共有する前に考えておく価値があります。Hushkeeper Proから共有すると、ファイルは9語のフレーズで開く別の暗号化保管庫として送られます。有効期限と開封回数の上限を設定でき、書き出しを禁止でき、いつでも共有を取り消せます。それでも相手がスクリーンショットを撮るのは防げないので、残されても構わないものだけを共有しましょう。

そもそもライブラリに入れないほうがいい写真

削除は、あくまで事後の片付けです。身分証のスキャン、診断書、契約書、プライベートな写真などは、最初からカメラロールに入れないほうがすっきりします。そうすれば、最近削除した項目にもバックアップにも共有ライブラリにも、追いかけるべきコピーがそもそもできません。

Hushkeeperでは、保管庫の中で直接写真やビデオを撮影でき、カメラロールには何も残りません。ファイルはiPhone上でAES-256-GCMにより暗号化され、保管庫はiPhoneのパスコードとは別のパターンで開きます。無料のiCloudバックアップでアップロードされるのは、暗号化されたデータだけです。

驚かせないよう、正直にお伝えしておくことがあります。Hushkeeperにも安全網があります。誤って削除したファイルを戻せるよう、日々のバックアップのバージョンを30日間保管しています。これらのバージョンもほかのデータと同じく暗号化されていて、復元フレーズがなければ開けませんが、削除したファイルがその日のうちにバックアップから消えるわけではない、ということです。

すでに写真アプリに見られたくない写真がある場合は、保管庫に読み込んで開けることを確認してから、写真アプリの元の写真を削除し、ステップ1のとおり最近削除した項目を空にしましょう。iPhoneで写真を非表示にする方法では保管庫と非表示アルバム、ロックしたメモを比較しています。また、こちらの比較では、非表示アルバムが暗号化ではない理由を説明しています。

送る前・売る前・預ける前に

  • 手元に残す写真を共有するなら:無料の写真メタデータ削除ツールで先に位置情報やカメラの情報を消し、見せる必要のない顔や文字はぼかしツールで隠しましょう。どちらもブラウザ内で動作します。
  • iPhoneを修理に出すなら:まず最近削除した項目を空にしましょう。好奇心のある人が最初に見る場所だからです。チェックリストの全体はiPhoneを修理に出す前にデータを守る方法にまとめています。

チェックリスト

  1. 残しておきたいものが別の場所にあり、開けることを確認する。
  2. 写真アプリで写真を削除する。
  3. iPhoneまたはiCloud.comの「最近削除した項目」からもう一度削除する。
  4. 結合した重複写真が最近削除した項目に残っていないか確認する。
  5. iCloud写真がオフなら、新しいバックアップを作成し、不要な古いバックアップを削除する。
  6. 共有ライブラリを使っているなら、写真を追加した人に完全に削除してもらう。
  7. 次からは、プライベートな写真を最初から暗号化された保管庫で撮影する。

参考資料

役立つ無料ツール

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